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卒業シーズンなこともあり⁈ずっと気になっていたレーザー彫刻機を導入しました。

いろいろ調べた結果、価格が手頃(セールや割引で4万円弱で購入可能)な「WAINLUX K10」の5Wモデルに決めました。

3Wモデルの方が安価ですが、作成スピードが約40%異なるため、5Wモデルを選択しました(結果的にこれが正解だったと思います)。

WAINLUX K10

届いたものは以下の通りです:  

  • 本体 
  • USBケーブル 
  • 電源アダプター 
  • USBケーブル 
  • ゴーグル
  • お試し素材
  • レーザー焦点調整用の紙

オレンジのカバーが全体を覆っているので、目への影響は心配ありません。ただし、動作中はあまりじっくり見ない方が良さそうです。カバーを開けると自動的に停止する安全設計が施されています。

レーザーの右側にある銀色の部品は、素材との距離を調整するためのものです。下部を軸に回転させて下げ、先端が素材の照射面に合うよう高さを調整します。素材ごとに調整しないと綺麗に仕上がらないので注意が必要です。

実際に試してみた例

素材を購入し、試してみた結果を失敗例も含めて紹介します。

木製キーホルダーの場合

厚みのある木製キーホルダーを購入しました。

1つ目の設定は、

  • Speed: 2000mm/min
  • Maximum Power: 80%
  • Interval: 0.05mm
  • Mode: Monochrome

としたところ、スピードが遅かったため深く削れすぎ、かなり黒くなってしまいました。このサイズなら5分かかりません。

それらを踏まえて次は以下の設定にしました。

  • Speed: 5000mm/min
  • Maximum Power: 80%
  • Interval: 0.07mm
  • Mode: Monochrome

良い仕上がりになりましたが、あまり削れないため印刷のように見えてしまう印象もあります。

木製キーホルダーはまだ試行錯誤が必要です。

皮のキーホールダーの場合

次に革製キーホルダーも試しました。

設定:

  • Speed: 5000mm/min
  • Maximum Power: 90%
  • Interval: 0.1mm
  • Mode: Monochrome

革の色が濃いめでも良い感じに仕上がりました。

同じ設定でシンプルなイラストやロゴを試したところ、色が薄めの革でははっきりと綺麗に刻印できました。

グレースケールの試作

これまではすべて白黒(2階調)での作成でしたが、グレースケールも試してみました。同じ設定でもグレースケールは薄めに仕上がります。

革の場合、濃い部分と薄い部分の表現が比較的うまくできていると思います。ただし、グレースケールはまだ試行錯誤が必要です。

食品への彫刻

レーザーなので食品にも彫刻できます。試しにホットケーキに挑戦したところ、出力弱めでも皮が薄いため黒塗りの部分が穴だらけになってしまいました(笑)

クッキーなど硬い素材で、塗りつぶしがないデザインなら調整次第で良い感じに仕上がりそうです。

コルクコースターの場合

一番扱いやすような?コルクコースターも購入しました。

まずはこの設定でやってみたところ、、

  • Speed: 5000mm/min
  • Maximum Power: 100%
  • Interval: 0.05mm
  • Mode: Grayscale(画像のみ)

グレースケール設定で塗りつぶし範囲が増えたため、塗りつぶしが多い部分はうまく表現できませんでした。この設定ではサイズが大きかったこともあり、20~30分かかりました。

グレースケールで出力100%

白黒(2階調)にすると、イラストがはっきりと良い感じに仕上がりました。

  • Speed: 5000mm/min
  • Maximum Power: 30%
  • Interval: 0.05mm
  • Mode: Monochrome

多少濃さと深さは違いますが、コルクの場合は出力を低めにした方が良さそうです。

白黒、出力30%

コルクで試した結果をまとめると:

  • グレースケールでは黒く塗りつぶされて表現が難しいので、白黒2階調がおすすめ。
  • 推奨設定: 出力30%、細かさ0.05mm、スピード5000mm/min。
  • 仕上げに工夫が必要。焦げた部分を影響を与えずに除去するのが課題(濡れたティッシュで擦るとすすが広がって汚れ、水が多すぎるとコルクに影響)。

コルクは特にそうですが、仕上げについてはまだまだ色々勉強して試す必要がありそうです。

白黒2階調かグレースケールか?

公式ソフトで白黒かグレースケールを選択すると、カラー画像でも自動変換して彫刻してくれます。

ただし、思うような仕上がりにならない場合があるので、画像加工ソフトで事前に2階調やグレースケールに調整する方が良いと思います。

特に複雑なロゴの場合、薄い色の部分をどの程度2階調で表現するか調整しないと、かなり簡略化された画像になってしまうことがあります。

適した素材ならグレースケールも良いですが、合わない場合は白黒2階調の方が綺麗に仕上がることが多い、というのが現時点での印象です。

他にもさまざまな素材を試してみたいと思います!