ここ数ヶ月話題だったUGREENのNAS、個人的にもずっと気になっていたのですが、UGREENさんからNASync DXP2800をご提供いただきまして、実際に試してみました!
そもそもの悩み
まず、前提としてずっと昔から以下のような悩みがありました、、
- 子供の成長記録の保存場所に悩む
- 写真だけならまだしも動画もあるとオンライン有料ストレージだと相当な金額になる
- 外付けHDD1つにいれるだけでは不安
- 昔の動画をみたい!と思った時に古いHDDを探し出してきてどうやってみせる?
そしてタイムリーに妻が子供たちの小さい頃の動画や写真をみたいーと最近言っていました。
今回、NASync DXP2800なら全部解決できるんじゃね!と思い色々と試してみました。ちなみにNASを導入したのは初めてで、元々あまり詳しくありません。
開封
ということで早速届いたものをみていきます。
入っているものは本体と付属品の入った箱、マニュアル関連とシンプルです。サイズ感も外付けハードディスクを2つ並べた程度の大きさでコンパクト。
付属品ボックスに入っているものは以下
- 電源ケーブル(アダプタ)
- ネジとドライバー(3.5インチのディスクでは使わない)
- トレイのロック解除用のキー
マニュアルも日本語でわかりやすいです。
ハードディスクを取り付ける
今回ハードディスクを持っていなかったのでレビュー用にお借りしました。
お借りしたのはNAS用のWD Red Plusというハードディスクです。
ハードディスクのドライブベイを外すのは簡単です。特にドライバーも必要なく、ハードディスクもはめ込めます。
後ろ側にはファンの排気口とHDMI、USB端子、LANポート、電源、リセットボタンです。
自宅でのネットワーク構成
NASync DXP2800は外からもアクセスすることは可能ですが、基本的には家の中で利用するということで利用する機器と同じネットワーク内に設置します。
- NASync DXP2800とルーターはLANケーブルで接続する
- NASync DXP2800とディスプレイはHDMIで接続する(利用するときだけ)
- iPhoneやMacとは無線でルーター経由で接続する
- Fire TV Stick 4Kとは無線でルーター経由で接続する(DLNAで閲覧のため)
DLNAのアプリがいまいちなところもあって、基本HDMIで接続するようにするかは悩み中です。実際に運用してから考えようと思っています。
セットアップ
セットアップはPC(Mac)の専用アプリもしくは、スマホのアプリで行えます。
アプリを立ち上げると同じLAN内にある機器が表示されるので登録します。
基本的には画面の指示通りに進めていけば、アカウント作成やRAIDの設定など行えます。

今回は、ハードディスク2つなのでRAID1のミラーリングにしています。

最適化などが始まり、1時間くらいで利用できるようになりました。ミラーリングの同期?はその後も裏で行っていたようです。
今の状況はアプリを見ればわかるようになっています。
利用できるようになると、アプリでチュートリアル的なものが始まるので初めてでも迷うことなく使えます。
ファイルアプリや設定系のものは最初から入っていたもしくはチュートリアルでインストールしたと思いますが、基本的には必要なアプリをアプリセンターからダウンロードします。
フォルダを作成してファイルをアップロードするのも迷わずに非常に簡単にできました。
利用できるアプリの詳細については公式サイトをご覧ください。
PCアプリからのアクセス
ダウンロードセンター|UGREEN NASからMac用のアプリもダウンロードできるので、試してみました。
バーチャルOSを利用している感覚で、ファイルアプリを起動しMacのFinderのようにフォルダを作成してファイルをドラック&ドロップするだけ、、という感じで非常に使いやすいです。
ファイルの転送速度もかなり速いです。
写真を見るなら写真アプリ、動画をみるならシアターアプリがとても便利です。指定したフォルダ内の動画や写真だけを選んでライブラリ化してくれるので、ファイルアプリから見るより見やすいです。
DLNA経由でAmazon Fire TV Stickなどで見る
今回の目的の一つである「子供たちの小さい頃の動画とか写真みたい」という要望を叶えるために、DLNA経由で、Fire TV Stickなどを利用してみる方法も試しました。
DLNA対応のアプリをインストールして利用すればいいのですが、
- アプリによって縦動画に対応していない
- 処理の速度がアプリによって違うためカクカクする
- UIがわかりにくい
などなどありまして、これで完璧!というアプリを見つけることはできませんでした^^;
ローカルのネットワークの環境、再生端末のスペック、アプリのクオリティなど複合的な問題だと思うので、解決はなかなか難しそうです。
HDMIケーブルで直接テレビに繋げて見る
転送速度や処理問題を解決するには、DXP2800をテレビやモニターにHDMIで直接繋げて表示する、というのが確実ではあります。当然処理落ちなどせずスムーズに閲覧することができました。
権限を設定して複数の端末と写真や動画を共有する
最終的にはいつでも気軽に閲覧できるという要望を叶えるには、複数の端末からアクセスできる方法がひとまずは良かったです。
それぞれのiPhoneにアプリをインストールし権限を設定してみる、ということも可能ですが一番写真や動画をみるにあたって最も気軽で見やすいのは、iPadにUGREEN NASのインストールして専用のアカウントを作り権限を設定する、というのが今のところ一番よさそうです。


アカウントはコントロールパネルのアプリから追加することができます。
共有フォルダ内に新しくフォルダを作成すると、権限の設定画面が表示されるので読み取り専用など必要に応じて権限を設定します。
同期とバックアップアプリでiPhoneの画像や動画をバックアップ
子供達もそうなのですが、iPhoneの写真や動画が増えてしまい容量を圧迫する、、という問題は常にありました。
この問題も、同期とバックアップアプリで解決しました。
以下の3つの設定がありますが、モバイルデータでのバックアップはオフにしました。
- バックグラウンド自動バックアップ:オン
- モバイルデータバックアップ:オフ
- 夜間バックアップ:オン
この設定により、自動的にWiFi環境で差分をバックアップしてくれるようになります。
バックアップ元やバックアップ先など細かく設定できます。
子供達のアカウントも作り、アプリをインストールして設定しておけば常に自動でバックアップされるので、古い写真や動画を削除して容量を空けることが気軽にできるようになりました。
クラウドストレージとのコストパフォーマンスの比較
重要なバックアップはクラウドストレージに、、という考え方もあると思うのですが、動画ファイルが多くなると非常にコスパが悪いなと思っていました。例えばクラウドサービスの場合、、
- Google One 2TB:月額1,450円
- iCloud+2TB:月額1,500円
- iCloud+12TB:月額9,000円
という感じで今回は最終的には8TBのHDDをミラーリングさせる予定なので、クラウドサービスに置き換えると年間6~7万円はかかりそうです。
今回は、NASync DXP2800が約5万円(セールの場合4.5万円くらい)に8TBのHDD2台で3万前後、と考えると10万円前後で8TBのミラーリングした環境を作ることができます。
8TBあれば重要な写真や動画のバックアップには十分ですが、動画をもっと保管したい場合は20TBなどを導入すればいいし、NASyncシリーズの上のモデルを選んでも良いかと思います。
まとめと感想
色々と試してきましたがまとめと感想です!
- NASync DXP2800は小型で置き場所にも困らない
- セットアップも特に専門知識なく簡単に行える
- 絶対に消えては困る家族の写真や動画を安心して保存できる!
- トータルコストはクラウドサービスより断然安い
- いつでも手軽に昔の動画などを見られるので楽しい!
- 外出先からも簡単にアクセスできるのは便利!
- アプリもよくできていて使いやすい
といった感じで、個人的に長年ずっと困っていた課題をNASync DXP2800で解決できたかなと思います。