先日、CES2016でインテルの衝突しないドローンやら、Parrotの全翼機型ドローンが発表されましたが、個人的にぐっときたのは以下でした。
この、Phantom3 4Kというのが結構絶妙なスペックで、いいなと思っている機種です。
ポイントは、基本性能を落としてるがリーズナブルな価格で4K映像が撮れる、という点かなと。
従来の3つの機種の中で、4K映像が撮れるのは最上位のProfessionalで 17万円以上しました。
ところが、4K映像を撮れるPhantom3 4Kは日本での正式な価格はまだ未発表ですが、USのストアをみるとミドルクラスのAdvancedと同じ価格になるので、順当に行けば12万-14万程度になりそうです。
AdvancedとProfessionalの違いは、充電の速さと4Kが撮れるかだけの違いで性能の差はほぼありませんでした。
で、Advancedと同じくらいの価格にするにあたって以下のような主なスペックダウンがあるようです。
- FPVの送信のビデオダウンリンクがDJI Lightbridgeではなく、WiFiのため送信距離が2kmから1.2kmにダウン
- GPSをより正確にとるGLONASSが搭載されていない
- FPVの最大品質がHD720pからSD480pになった
他にも細かいところはありますが詳しくは以下の公式サイトの情報をご覧ください。
という感じで、スペックダウンが行われていますがカメラの性能に関してはFAQでもProfessionalと同じと言っているので以下の点から高画質の撮影を手頃で、、と思うのであれば日本では最適なのではないでしょうか。
- 航空法が改正され目視が必須(FPVのみはだめ)となったので最大距離が短くなってもあまり関係ない
- リアルタイムの配信が重要でなければFPVだけで飛ばすのがだめなので、SD480pでも問題ないのではなかろうか
- 4Kが30fpsで撮れるし、FullHDなら最大60fpsで撮れるのでスピード感のある動画も良い感じになる
- GLONASSがないがSTANDARDに搭載されていないビジョンポジショニングが搭載されているので、GPSが取れない室内などでも安定して撮れる
ここ半年くらいBebop Droneで撮影していますが、半球で撮影したものを擬似的にカメラの向きを変え、揺れなども含めソフトウェアジンバルでFullHDの動画に落としこむ、という仕組みなのでもつぶつぶ感がでてしまうようでFullHDを活かせていません。
それでも価格や重量、手軽さを考えると現状ホビー用途ではかなり良い画質だと思いますが、業務レベルでは最低限Phantom3以上が必要なのかなと思います。
Phantom3 スタンダードも、4Kいらない、外でしか撮らない、ドローンはじめてといった感じであれば、72000円まで落ちたので(Bebopと同じくらい)まずはこれから始めるというのもありなのではないでしょうか。
Phantom4も今年発表されるでしょうけど、次はカメラがズームできるあたりとかですかねぇ。
今年はセンサーによる自立飛行系などが多くでそうですが、自分で操縦して撮影する、という意味では小型化を除いてはある程度のレベルまできたのかなぁと個人的に思ってます。