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バスケットボールの撮影は、環境的にかなり必要な機材のレベルが高いなと思っています。

  • 体育館の中なので比較的暗い
  • 動きが早いのでブレる可能性がある
  • 望遠が必要

上記の条件なので、求める機能は以下のようになります。

  • 暗所に強いセンサー
  • 素早い追従可能なオートフォーカス
  • 速いシャッタースピードが可能な明るいレンズ
  • 最大200mm程度の望遠レンズ

特に最大の難所?は望遠なのに明るいレンズ、というのが非常にハードルを上げています。

今回は、上記を実現するためのカメラとレンズについて実際に購入して利用しているものを紹介したいと思います!

カメラ(ボディ)

実際今使っているカメラは、Vlogカメラと言われているソニーのZV-E10です。

実際に当初の購入理由は、セミナー収録やウェブカメラとしての利用も想定していました。

ところが、詳しく調べてみると、、

  • APS-Cセンサーなので低ノイズで高画質
  • 静止画撮影時:常用ISO感度100-32000、拡張ISO感度最高51200と高感度
  • オートフォーカスがめちゃくちゃ速い
  • 瞳AFやリアルタイムトラッキングによって被写体を追従する

という感じで、機能面としては文句なしなスペックになっています。

同じソニーで、α6400という機種があるのですが上記性能面でいうとほぼ一緒(最高感度が違うくらい)で画質も同じです。

それでいて価格は3万程度違うのでZV-E10は実は写真撮影にもコスパ最高なカメラなのではないか?と思えるようになりました。

もちろんインターフェース的に動画がメインになっているので、写真のモードの切り替えなどはα6400の方が良かったり、バリアングル液晶よりチルトの方が使いやすいな、、というのもあったりで2台持ちのためにα6400も個人的に欲しかったりします。

ZV-E10のレビューについては以下の記事もご覧ください。

レンズ

続いてレンズについては「最もリーズナブルでなんとかなる」というレンズと「結構リーズナブルなんだけどバスケでは最高」なレンズの2つを紹介していきます。

マウントに関しては、ZV-E10なのでソニーのEマウントになります。

タムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)

まず、最初にバスケ用レンズとして購入したのはタムロン 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)です。

このレンズのポイントは、、

  • 28-200mmという広角から望遠まで対応できる
  • 明るさのはじまりがF2.8なので明るい
  • オートフォーカスがめっちゃ速い
  • 望遠で明るめなのに8万円弱とリーズナブル
  • このスペックにしては小さくて軽い

というところでしょうか。実際に撮影した写真は以下の記事からみることができます。

といった感じでバスケを撮影するためには十分なレンズでした。

カメラ設定

ちなみに、バスケの撮影をする際はZV-E10での設定は以下にしていました。

  • シャッタスピード優先で400もしくは500
  • ISOはAUTOで最大8000

といった感じで結構十分かな、、、と思っていたのですが200mm付近では体育館によってはISO8000になるときもあるし厳しいケースもあるな、、と感じていました。

そこで、ミニバスチームの関東大会出場も決まったこともあり思い切って新しいレンズを購入しました。

タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXD(Model A056)

その候補に上がったのが、同じタムロンの 70-180mm F/2.8 といういわゆる大三元レンズ(開放F値2.8通しのズームレンズ)です。

大三元レンズは非常に高価なイメージがあり、例えばソニーで同じ様なレンズを買おうとすると30万弱になります。

ですが、タムロンのこのレンズは実売12万5千円程度と半額以下の驚愕の価格です。

ということでこのレンズのポイントは、、

  • 最大180mmまでf2.8通しで明るい!
  • 望遠時も感度が上がりすぎることがない
  • 望遠時も背景がボケたかっこいい写真が撮れる!
  • 望遠の大三元レンズにしては破格
  • オートフォーカスもめっちゃ速い
  • このスペックに対して小さくて軽い(同じくらいの性能のレンズは通常もっと重くてでかい)

といった感じで、非の打ち所がないレンズじゃないかと思うくらいです。

それでは実際にミニバスの関東大会で撮影した写真をいくつか紹介していきます。大きな体育館なので2階席からの撮影になります。

シャッタースピードが1/500であればどんなプレーでもブレずに撮れるイメージです。

1/500, ISO1000
1/500, ISO1250
1/500, ISO2000

別の大会の写真ですが近くで1階から撮ると以下のような感じになります。

1/500, ISO1250

2日で2000枚近く撮ったのですが、何が凄いって優秀で速いオートフォーカス+明るいレンズのおかげで失敗の写真がほとんどない、ということです。

昔の一眼のように顔にピントをあわせてから、、みたいなこともやる必要がなく確実によいショットが撮れるためこの装備であれば、誰でもかっこよい写真が撮れるのではないかと思います。

唯一このレンズの欠点といえば、下が70mmということもあり近場の写真が撮れない、ということがありますが、α6400を購入してタムロン 28-200mm F/2.8-5.6のレンズも使い2台体制になれば解決するんじゃなかろうかと考えています。

最初は28-200mm F/2.8-5.6を手放そうかと思ったけど、実際に運用してみたら集合写真の場合はレンズ付け替えるなど両方必要でした(^_^;)

バスケだけに特化するのであれば、もう1本は28-200mm F/2.8-5.6ではなくタムロン 17-70mm F/2.8が良いのかとは思います。

最安でいくならZV-E10+タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXD、もうちょいがんばれるならα6400+タムロン 70-180mm F/2.8 Di III VXDの組み合わせがリーズナブルなバスケ用撮影機材かなーというのが個人的な最近のまとめです。

ちなみに2台目としてフルサイズも考えましたが、画角が広角になってしまう(APS-Cだとフルサイズの1.5倍のズーム扱い)のともちろんボディも高価なので断念しました。

※ 28-200mm F/2.8-5.6は今値段があがっているようですね、最安8万くらいで買えるはずです。